「健康第一」の方針が現場の安全意識を変えた
YBSサービス株式会社は、東北エリアで多様な物流サービスを展開する総合物流企業で、迅速かつ確実な物流サービスを365日24時間体制で提供しています。 「健康でなければ安全な運行はできない」という信念のもと、ドライバーの健康管理に特に力を入れています。 今回は、運行管理部の安部氏と遠藤氏にスマートウォッチを活用した「Nobi for Driver」導入によって、健康管理の仕組みと現場の安全意識がどう変化したのかを伺いました。

健康管理の可視化が、Nobi for Driver導入のきっかけに
—まず初めに、Nobi for Driver導入の経緯を教えてください。
当社では「健康第一」を掲げ、年2回の健康診断に加えて、3年に1度は全ドライバーに対して睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査も実施しています。一般的には「安全第一」とされる物流業界においてあえて「健康第一」を掲げているのは、わが社の「健康でなければ安全な運行はできない」という強い信念があるからです。
こうした取り組みを通じてドライバーの健康管理には注力していたものの、日々の体調変化までは把握しきれず、運行前の点呼で「大丈夫か」と確認しても本人が「問題ありません」と答えれば、それ以上は踏み込めないという課題がありました。
そこで、日々の健康状態を数値で見える化できるツールを探していたところ、安部専務がNobi for Driverを見つけてきたのが始まりです。トライアルを経て、コスト面や運用のしやすさも踏まえて、本導入を決定しました。
「また新しいことが始まったな」からのスタート
—導入時の現場の反応はいかがでしたか?
正直なところ、「また何か始まったな」といった空気はありました(笑)。実際、一部のドライバーからは戸惑いや反発の声もあり、最初は苦労もありました。
それでも、多くのドライバーは話せばきちんと理解してくれたため、導入当初から半数以上の方が比較的スムーズに使用を始めてくれました。また、最初は様子見だったドライバーたちも、周りが使い始める様子を見て徐々に受け入れてくれるようになりました。
― 現場との対話が大事だったんですね。
そうですね。特に、現場の管理者が声かけを続けてくれたことは大きかったと思います。また、毎月開催している「運行管理委員会」で、Nobi for Driverの話題を継続的に取り上げ、活用事例の共有や丁寧な説明を地道に続けてきました。その積み重ねもあり、現在ではほとんどのドライバーが問題なく活用できるようになっています。
”データの見える化”により、安全文化を支える仕組みに
—導入後、どのような変化がありましたか?
事故件数が徐々に減少しているほか、ドライバーの健康意識そのものが大きく変化しています。以前は体調が悪くても無理をして出勤することもありましたが、今ではアラートをきっかけに「今日は無理せず休みます」と自己申告してくれるようになりました。
また、運行管理者側も、点呼時や日報を通じて状態の変化に気づきやすくなりました。
事故防止だけでなく、ミスや注意力低下の兆候の早期発見にもつながっていると実感しています。
睡眠機能を導入した背景と運用上の工夫
※本記事で紹介している「睡眠機能」はYBSサービス様向けにカスタマイズした機能です。導入希望の場合は別途ご相談ください。
—貴社は、オプション機能である「睡眠機能」も導入いただいていますが、導入の背景を教えてください。
安部専務から「どうせなら睡眠も見える化したい」と開発リクエストがあったほど、当社にとって睡眠は重要な要素でした。スマートウォッチなら睡眠も測れるだろうという期待はあったものの、実際には管理や日報反映まで対応できるツールは少なく、Nobiはその点でも魅力的でした。
― 実際の運用では、どのように活用されているのでしょうか?
実運用では、ドライバーに自宅でもスマートウォッチを装着して就寝してもらい、翌朝の点呼時に運転前チェックを実施してもらっています。そうすることで、管理者は前日の睡眠時間を確認できるようになり、必要に応じて声掛けを行っています。
例えば、本人が「8時間寝ました」と申告しても、実際には6時間しか眠れていないケースもあります。「目を瞑っているだけでは休息にならないよ」といった具体的なフィードバックができるようになりました。
― データの蓄積や連携の面でも工夫されていると伺いました。
運転後についても、ドラレコとのデータ連携を個別対応で開発し、その日の運転中に出たアラートの数や前夜の睡眠時間、勤務中のSpO₂(血中酸素濃度)などを日報に自動反映できるようにしています。(下記図参照)
この機能により、日々の運転データと健康状態を一元的に把握できるようになり、より精度の高い安全管理につながっています。単なる記録ではなく、日々の運転に直結する判断材料としてデータが活きているのは、大きなメリットだと感じています。
画像:管理画面での睡眠時間推移
Nobi for Driverは、「健康第一」を実現するための大きな一歩
—今後の貴社の取り組みや、展望など教えていただけますか?
今後は、睡眠スコアやアラート傾向の分析精度をさらに高めていきたいです。管理者だけでなく、ドライバー本人が自分のデータを見ながら日々の健康を意識できるような仕組みづくりができればより効果的になると思っています。
—最後に、導入を検討中の企業様へのメッセージをお願いします。
Nobi for Driverは、「健康第一」という理念を数字の裏付けで支えるツールです。導入当初は現場に馴染むまで少し時間がかかるかもしれませんが、長い目で見れば、確実に安全文化を育てていく大きな助けになると感じています。
—本日は貴重なお話をありがとうございました。YBSサービス様のような取り組みが、今後さらに広がっていくことを心より願っております。
YBSサービス株式会社様では、Nobi for Driverを通じて従業員の体調管理を強化し、安全で働きやすい職場づくりを実現されています。
今後もこの取り組みが、さらなる安全性の向上と現場環境の改善につながることを心より期待するとともに、私たち自身も、より良いサービスを提供できるよう引き続き成長してまいります。

※Nobi for Driverは医療機器ではなく、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
YBSサービス株式会社

URL:https://www.ybss.co.jp/
所在地:山形県山形市
業種:総合物流業(出版物、低温食品、一般貨物配送など多岐に対応)
規模:170名
ご利用期間:2年半
ご利用人数:約122名(2025年現在)
取材にご協力いただいた方:安部様・遠藤様